顕微新書 

書きたいことなんてないけど習慣だから毎日書いてます

「好き」を続けられる人が最強

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文章を書くのが好きだったら、こんなつまらない文章にはならない。

 好きなことを続けられる人、好きなことを仕事にできる人というのは本当にすごい。書店で、なんとなく目についた雑誌「アニメスタイル インタビューズ」を読みながらそう感じた。

 

 本誌では、名探偵コナンの原作者、青山剛昌氏のインタビューが載っている。まず印象に残るのは、本当に仕事が好きなのだな、ということ。好きだから楽しそうだし、好きだから企む。楽みながら企むから名探偵コナンはここまでおもしろいコンテンツに育ったのだな、と感じる。

 

 普通に考えて、好きでもないことを続けられる人というのはあまりいない。仕事でもない限り(つまり給料がもらえるというメリットが無い限り)やりたくないことはあっさり辞めてしまうのが普通だろう。だから、漫画家やアニメーターに限らず、「好き」を仕事にするということは、人間にとってごく自然な流れのはずだ。しかし、日本の現状は、やりたくもない仕事を、仕方なくやっている人のほうが圧倒的に多いのではないだろうか。そう思うだけで、すごく歪な世の中なのだな、という実感が湧く。

 

 「バクマン」という漫画がある。「バク」は博打(ばくち)、「マン」は漫画を意味する。つまり、漫画家を目指し、漫画家になるというのは、博打を打つようなものだ、ということだ。しかし、それはもはや漫画家に限った話ではない。自分の「好き」を追求して、それを本業にするということは、叶わないかもしれない夢を追いかけ、それ以外の可能性を捨てることに他ならないからだ。夢が叶わなかったら――その努力の過程を無視して結果だけ見るとするならば――ギャンブルで大負けしたことに等しい。ただ、博打とも思わず、「好き」を疑わず一心不乱に何かを続けられる人もいる。そういう人を「天才」と呼ぶのかもしれない。