顕微新書 

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本音で生きる

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本音で生きた結果、このブログの更新が止まる可能性はある。

 以前、「正直」と「素直」の違いについて書いたことがあった。正直とは、より多くのことを自分の本音の通りに行動すること。素直とは、自分の本音を認めつつ、本音とは違った行動をとることが出来るという態度のこと。つまり、前者が本能で、後者が理性。これは定義ではない。僕の勝手な解釈だ。しかし、そんなイメージを持たずにはいられないほど、この二つの言葉は似て非なるものだと感じる。

 

 さて、この僕の勝手な解釈の上で、僕は正直者なのかそれとも素直な人間なのかを振り返った時、その答えは「どちらかといえば正直」だった。僕は中途半端な人間だ。陰ではこそこそと正直者だし(たとえばこのブログでは本音を吐露することが多い)、陽の当たるところではしっかり役を演じている。少なくとも素直ではない。

 

 中途半端なのは僕だけじゃないはずだ。多くの人が、空気を読んだり忖度したりしながら、正直さや素直さ、つまり本音を失くしていく。本音とは酸素のようなものだ。日本は息苦しい。うまく息を吸えないから、みんなが酸素欠乏状態ならぬ本音欠乏状態に陥る。そんな世の中で、人生の先輩方は「正直に生きろ」「素直が一番」と、けっこう難しい要求をしてくる。そんな要求をするのもけっこうだが、その割には、お得意の「風通しのいい職場作り」は疎かになりがだったりする。充分な換気をして、酸素をしっかりと流し込んで欲しいものである。

 

 と、長々と愚痴をこぼしたが、他人というのは簡単には変えられない。だったら、自分が変わるしかない。そろそろ本気で、正直と素直のどちらかを選ばなければ、本音を失くしたまま生きることになる。まずは、「やりたいこと」と「やりたくないこと」を思い出すことから始めるとしよう。