顕微新書 

書きたいことなんてないけど習慣だから毎日書いてます

開いた口が塞がらない

 

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あれは絶対に死んでた。

 相変わらず、ドラマ「ウォーキングデッド」を観ている。毎日こつこつと視聴し、結構なところまで観進めることができたのだけれど、ここにきて、シーズン1からの主要キャラが死んでしまったのだ。しかも、あっけなく。

 

 本作の中でも特に人気のあるキャラクターだ。主人公との間に強い絆がある。そんな重要なキャラが、えぇ、こんな死に方でいいの? というぐらい、いとも容易く死んでしまった。

 

 誇張ではなく、開いた口が塞がらなかった。自分の口が、ぽかーんと開いていることに、一分くらいしてふと気がついた。本作で一番驚いたシーンかもしれない。本当に、えぇ、今? というくらい急な死だった。

 

 「ウォーキングデッド」の世界に平穏はない。誰にでも等しく、明日死ぬかもしれない、いやそれどころか、今この瞬間、突然に死は訪れるかもしれない、という意識を持たざるを得ない。

 

 しかしどうだろう。今僕は、平穏な日本に生きているけれど、明日死ぬ可能性は充分にある。連休を前にしたこの時期に、交通事故に遭うかもしれない。もしくは通り魔に刺されるかもしれない。知らぬ間に身体のどこかがむしばまれていて、病死するかもしれない。こんな当たり前のことを、大量のゾンビが徘徊する世界を眺めながら思い出すなんて、どれだけ楽観的なのか。人間は、「人間は死ぬ」ということを、けっこう忘れがちだ。

 

 でも、死ぬことばかりを気にしていてもしょうがない。ここは日本だ。来る死には、それを受け入れる他ない。ただ、死に急ぐ選択だけはしない。それだけだ。

 

 ここまで書いておいてアレだが、件のキャラクター、実は死んでないらしいのだ。「いやこれ絶対死んだじゃん!」という演出だったので、つい・・・。