【日記】『諸説あり』の作り方
今日読んだ本
・「ない仕事」の作り方(みうらじゅん)
・「自分メディア」はこう作る!(ちきりん)
※どっちも読んでる途中
『「ない仕事」の作り方』は、文庫版を先々週くらいに買った。この本、単行本版(大きいサイズのやつ)も買っているので、実質同じ本を2冊持っていることになる。なんとなく、ちっちゃいサイズの方をカバンに忍ばせておきたかったのである。
この本の中に書いてある『ブームとは「誤解」』がおもしろかった。
ブームは「勝手に独自の意見を言い出す人」が増えた時に生まれるらしく、そのために、流行らせたいものに対しては「これはこういうものです」という理論づけをせずに、勝手に想像させる『余白』を残したほうがいいらしい。なるほどなるほど。
つまり、「これはこうです」と決めてしまうとそれ以上膨らまない=目立たなくなってしまけど、決めさえしなければ他人が勝手に膨らまして大きくしてくれる、ということ。
これ、あれかね。有名人がインタビューの時によく言う『ご想像におまかせします』的な発言もこれかね。あれ、ずーっと『適当に受け答えしてる』としか思ってなかったんだけど、想像させる余白ってことなのかね。流行らせる目的というよりは、『私のことだけを考えてよッ!』つって意識を集中せる感じかな。
あと、僕のすんごい好きな漫画に『僕の心のヤバいやつ(通称「僕ヤバ」)』っていうラブコメ漫画があるんですが、『このシーンってどういう意味?』『このキャラは何でこんな行動を取ったの?』みたいな描写が結構あって、そこを考察するファンが結構いるらしい。これもある意味、作者からの『ご想像におまかせします』なんだろうね。作者のインタビュー記事にもそんな感じのことが書いてあった。気がする。
みうらじゅんが考える『ブームとは「誤解」』は、『流行らせるために謎をたくさん仕込んでおく』というよりは、『勝手に湧いてきた「諸説」をそのままにしておく』だと思う。
出すとこはしっかり出す。あとは『ご想像におまかせ』して諸説作らせる。じゃないと出し惜しみになりそうだし。
あとはまぁ、うまい塩梅に謎を仕込んでおいたり、時には多少の『匂わせ』も必要なのかな。
以上、これこそ『誤解』かもしれない僕の考察でした。寝る。おやすみ。