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【ネタバレ有】バード・ボックスについて

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バードです。

 今週の木曜日、風邪をひいて暇だったので、いくつか映画を観た(寝ろっつーの)。その中のひとつ、ネットフリックスオリジナルの映画「バード・ボックス」の話をしようと思う。

 

 時間があったら観よう観ようと思いつつ、時間がなかったので観ていなかった当映画、図らずも時間が出来てしまったので視聴したが、はっきり言っておもしろくなかった。

 

 映画の概要はこうだ。

 

 世界各地で、人々が一斉に自害し始める。原因は不明。ただ一つ言えることは、自害を始める人間は皆「何か」を見た。その正体不明の「何か」から隠れ、「何か」を見ないように外では目隠しをしながら、人々は生活するようになる。主人公マロリーは、子供二人を救うため、川の下流にある安息の地を求めて、目隠しをしたままの川下りという無理ゲーに挑むが・・・。

 

 さて、ここからがネタバレとなる。先述した「何か」を見ないようにするために、ある時は目隠しで川を下り、またある時は物資調達のために使用する車の窓ガラスにペンキのようなものを塗りたくって四方八方が見えない状態で街を運転するのだが、その世界感を保持するためなのか、「何か」の姿は、劇中には一切登場しない。また、「何か」の姿に言及する台詞もない(強いて言えば「美しい」ぐらい)。つまり、「何か」はまったくの正体不明。そこが個人的に「おもしろくないな」と感じた部分だった。例えば、映画「ミスト」のように、最初は正体不明だが、そのうち怪物が姿を現し、最終的には怪物の正体や発生原因にまで言及する・・・そんな期待を裏切られた。ただそれは、エンタメ的レイヤーでこの映画を視聴したからであって、もっとメタ的なレイヤーで観れば、おもしろさがわかるかもしれない。(多分つづく)