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「離れる価値」と「近づく価値」

 

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人気者は二度おいしい

 「有名人」とは、認知度が高い人のことを指し、「特別な存在」と言い換えることもできる。

 

 では、「特別」とは何か。これは、「飛びぬけて他と違う」とい意味であり、凡人とはかけ離れた何かを持っている人が、有名人なのである。

 

 もし仮に、あなたが「有名人になりたい!」と思っているのなら、「飛びぬけて悪い奴」になればその夢は叶う。ただそれは、「何かデカいことを成し遂げて有名人になってやろう」と躍起になって、大犯罪を起こす犯罪者の心理と同じであり、当たり前だがオススメはしない。

 

 「有名になりたい」と思っている人の多くは、ただ有名人になりたいのではなく、「人気者の有名人になりたい」と思っているはずである。

 

 よって、「人気者の有名人」になるには、凡人が憧れている「何か」を持つ必要がある。わかりやすい例が、「お金」「容姿」「かしこさ」「地位」であろう。これを持つことで、凡人とはかけ離れた特別な存在になることができる。人気者とは、「凡人からかけ離れた者」であり、離れることによってその価値は高まる。

 

 また、「離れる」ことによって「近づく」ことにも価値が生じる。例えば、好きなアイドルやバンドのライブ、著名人のトークイベントなどは、「生」で、つまり「近く」で観ることに価値がある、とされている。その証拠に、チケット代はけっこう高額である。

 

 生放送も、物質的な「生」ではないにせよ、時間的距離が「近い」という点で「生」である。録画に比べれば、よほど鮮度がいい。そしてやはり、時間が拘束されるにも関らず「観たい」と思わせる価値があることもわかる。

 

 「離れる」ことと「近づく」こと、どちらにも価値が生じるというのは、なんだか不思議である。